祭りの通りはにぎやかだった。
屋台の灯り。
笑い声。
遠くから聞こえる太鼓の音。
でも、隣を歩く莉久の気配ばかりが気になって、景色が少しふわふわして見えた。
りんご飴を半分こして、金魚すくいを見て、他愛ないことで笑い合う。
楽しいのに、どこかずっとどきどきしている。
その理由はたぶん、莉久の視線だった。
今日の莉久はやけに静かで、そのくせ何度もいちかを見てくる。
「莉久」
「ん?」
「さっきから、すごい見る」
そう言うと、莉久は少しだけ目を細めた。
「見ないほうが無理」
「そんなに?」
「そんなに」
即答だった。
「浴衣、似合いすぎ」
そのまっすぐな言葉に、いちかは胸をきゅっとさせる。
うれしいのに、恥ずかしい。
でも、もっと見てほしいとも思ってしまう。
やがて花火の時間が近づいて、人の流れが少しずつ川辺のほうへ向かいはじめた。
莉久は自然にいちかの手を取る。
屋台の灯り。
笑い声。
遠くから聞こえる太鼓の音。
でも、隣を歩く莉久の気配ばかりが気になって、景色が少しふわふわして見えた。
りんご飴を半分こして、金魚すくいを見て、他愛ないことで笑い合う。
楽しいのに、どこかずっとどきどきしている。
その理由はたぶん、莉久の視線だった。
今日の莉久はやけに静かで、そのくせ何度もいちかを見てくる。
「莉久」
「ん?」
「さっきから、すごい見る」
そう言うと、莉久は少しだけ目を細めた。
「見ないほうが無理」
「そんなに?」
「そんなに」
即答だった。
「浴衣、似合いすぎ」
そのまっすぐな言葉に、いちかは胸をきゅっとさせる。
うれしいのに、恥ずかしい。
でも、もっと見てほしいとも思ってしまう。
やがて花火の時間が近づいて、人の流れが少しずつ川辺のほうへ向かいはじめた。
莉久は自然にいちかの手を取る。



