次の瞬間、莉久は傘を持っていないほうの手で、いちかの指をやさしく握った。
強すぎないのに、逃がさないみたいなつなぎ方だった。
「帰り道、終わってほしくない」
低い声が落ちる。
「今日ずっとこのままがいい」
その言葉に、いちかの胸は甘く締めつけられる。
駅が見えてきても、ふたりは少しだけゆっくり歩いた。
雨でにじむ景色の中、傘の下のぬくもりだけがはっきりしている。
強すぎないのに、逃がさないみたいなつなぎ方だった。
「帰り道、終わってほしくない」
低い声が落ちる。
「今日ずっとこのままがいい」
その言葉に、いちかの胸は甘く締めつけられる。
駅が見えてきても、ふたりは少しだけゆっくり歩いた。
雨でにじむ景色の中、傘の下のぬくもりだけがはっきりしている。



