体育祭当日。
校庭は朝から熱気でいっぱいだった。
クラスごとの応援旗。
響く音楽。
走り回る生徒たちの声。
いつもの学校なのに、今日は全部が少し特別に見える。
いちかは赤組のハチマキを結びながら、落ち着かない胸を押さえていた。
体育祭はにぎやかな行事だからこそ、離れたクラス同士でも目が合いやすい。
それだけでうれしい反面、今日は莉久がいつも以上に目立っていた。
リレーの選手に選ばれている莉久は、朝から女子たちの視線を集めている。
走る姿がかっこいい。背が高い。無口でクール。
そんな声が聞こえてくるたびに、いちかは少しだけそわそわした。
けれど、莉久はそんな視線なんて気にしていないみたいに、何度もいちかのほうを見ていた。
そのたびに目が合う。
それだけで、胸が甘く熱くなる。
午前の競技が進み、いよいよ借り物競走の時間になった。
校庭のあちこちから歓声が上がる。
何を引くか分からないその競技は、毎年かなり盛り上がるらしい。
「次、神谷くんだよね」
友達に言われて、いちかは思わずトラックのほうを見る。
スタート位置に立つ莉久は、いつもより少しだけ真剣な顔をしていた。
ピストルの音と同時に走り出す。
速い。あっという間に札のところまでたどり着く。
校庭は朝から熱気でいっぱいだった。
クラスごとの応援旗。
響く音楽。
走り回る生徒たちの声。
いつもの学校なのに、今日は全部が少し特別に見える。
いちかは赤組のハチマキを結びながら、落ち着かない胸を押さえていた。
体育祭はにぎやかな行事だからこそ、離れたクラス同士でも目が合いやすい。
それだけでうれしい反面、今日は莉久がいつも以上に目立っていた。
リレーの選手に選ばれている莉久は、朝から女子たちの視線を集めている。
走る姿がかっこいい。背が高い。無口でクール。
そんな声が聞こえてくるたびに、いちかは少しだけそわそわした。
けれど、莉久はそんな視線なんて気にしていないみたいに、何度もいちかのほうを見ていた。
そのたびに目が合う。
それだけで、胸が甘く熱くなる。
午前の競技が進み、いよいよ借り物競走の時間になった。
校庭のあちこちから歓声が上がる。
何を引くか分からないその競技は、毎年かなり盛り上がるらしい。
「次、神谷くんだよね」
友達に言われて、いちかは思わずトラックのほうを見る。
スタート位置に立つ莉久は、いつもより少しだけ真剣な顔をしていた。
ピストルの音と同時に走り出す。
速い。あっという間に札のところまでたどり着く。



