いちご色の恋予報♡

放課後。
教室に残る人が少しずつ減っていく中で、いちかはバッグの持ち手をぎゅっと握っていた。

「白石」

名前を呼ばれて顔を上げる。
教室のドアのところで、莉久が待っていた。

「帰るよ」

いつもと同じひと言。
でも今日は、その声を聞くだけで胸がいっぱいになる。

「う、うん」

廊下を並んで歩く。
夕方の光が窓から差し込んで、床をオレンジ色に染めていた。

人気のない階段の踊り場まで来たところで、いちかは足を止める。