いちご色の恋予報♡

「今日はここまで」

「え……」

「大事にしたいから」

まっすぐそう言われて、いちかの胸はまたいっぱいになる。
甘いだけじゃなくて、ちゃんと大切にしてくれている。
それが何よりうれしかった。

「でも」

莉久が少しだけ声を落とす。

「次は、たぶん我慢できない」

「っ……」

「覚悟してて」

真っ赤になるいちかを見て、莉久は満足そうに笑った。
それから何でもないみたいに手をつなぐ。

「帰ろう」

「う、うん……」

歩き出してからも、指先はずっと離れない。
夕焼けに染まる道の中で、ふたりの影だけがぴったり重なる。

いちご色みたいな空の下。
やさしくて、少しだけ熱い初めてのキスは、
いちかの胸にとびきり甘い余韻を残した。

そしてその隣で、莉久はきっと同じ気持ちで笑っていた。