いちご色の恋予報♡

「莉久が甘すぎるの」

「白石相手だから」

平然と返されてしまって、もう何も言い返せない。

夕方の道は、人通りが少なかった。
部活帰りの声も、遠くで聞こえるだけ。
ふたりの歩幅だけが、静かに並んでいる。

すると莉久が、ふっと立ち止まった。

「白石」

「え?」

振り向いた次の瞬間、手首をやさしく引かれる。
そのまま、電柱の影にすっと隠れる形になった。

「り、莉久……?」

近い。
さっきまで並んで歩いていたはずなのに、気づけば逃げ場もないくらい近くにいる。