その日の帰り道。
空はやわらかなオレンジとピンクに染まっていた。
図書室でのことを思い出すたび、いちかの胸はまだ落ち着かない。
こめかみに触れたキス。耳元で落とされた甘い声。
あんなふうに密着したまま帰るなんて、心臓がもたないと思っていたのに。
「白石」
隣を歩く莉久が、ふいに名前を呼ぶ。
「……なに?」
「今日、かわいすぎた」
またそれだ。
いちかは顔を赤くして、前を向いたまま小さくつぶやく。
空はやわらかなオレンジとピンクに染まっていた。
図書室でのことを思い出すたび、いちかの胸はまだ落ち着かない。
こめかみに触れたキス。耳元で落とされた甘い声。
あんなふうに密着したまま帰るなんて、心臓がもたないと思っていたのに。
「白石」
隣を歩く莉久が、ふいに名前を呼ぶ。
「……なに?」
「今日、かわいすぎた」
またそれだ。
いちかは顔を赤くして、前を向いたまま小さくつぶやく。



