いちご色の恋予報♡

「補充」

「え……」

「朝の分」

莉久はそう言って、いちかの肩に自分の頭を軽く預けた。
甘えるみたいなその仕草が意外で、いちかは目を丸くする。

「り、莉久がそんなことするの……」

「白石にしかやらない」

その答えがうれしくて、恥ずかしくて、いちかはじっと動けなくなる。

「幼なじみの話したあとから、ずっと足りなかった」

「そんなに?」

「うん。だから今、充電してる」

そう言いながら、莉久の指がそっといちかの手に重なる。
やさしく指をからめて、しっかりつなぐ。

「逃げないで」

「逃げないよ……」

小さく答えると、莉久は満足そうに目を細めた。
でもそれで終わりじゃなかった。

つないだ手をそのままに、今度は肩を抱かれる。
ぐっと引き寄せられて、いちかの体は自然と莉久に寄りかかる形になった。

「ち、近い……」

「まだ足りない」

耳元すれすれで落ちてくる声に、心臓が跳ねる。
静かな図書室だからこそ、その声がいつもよりずっと甘く響いた。

「白石、今日ちゃんと俺のところ来た」

「約束したもん」

「そういうとこ好き」

短い言葉なのに、胸の奥まで熱くなる。

莉久はそっと、いちかの髪に触れた。
なでるたびに、宝物を確かめるみたいにやさしい。