「これ、ハンカチ使って」
優しく微笑んでくれる優に目線が奪われる。
目線を合わせるように一緒にしゃがんでくれた。
私はタオルを受け取って、涙を拭いた。
「へへっ、ごめんねこんなだらしない姿」
「辛いでしょ?泣きたいなら思う存分泣いて。泣くまで俺がついてるから」
ふふっ、ちゃんと優じゃん。優なんだね、優って。
その底抜けの優しさに少し甘えてみる事にした。
優が背中をさすってくれる。
子守唄のリズムくらいで。
そのリズムがすごく落ち着いた。
優が優で面白くなっちゃった。
もうバレた。ももいろは宮内桃だって。事実を受け入れるしかなかった。
でも優が守ってくれてるような感覚。
事実をきちんと受け止めよう。
そう思える。
だからか涙が落ち着いてきた。
安心したのかな。
私は優は頼れる存在だなって思うことができた。
そして、ふとある考えがよぎってきた。



