(だが、二日前とは――)
腕を組んで、少し考える。
「で、ではアレシナ様。どうか、とりあえずお茶でも――」
今の女性の言葉で不快になったのではないかと不安になったのだろう。急いで、母のエディットが案内を始める。
「レナールも、間もなく帰ってくると思いますので」
ガレオも慌てて取りなすように言ってくる。
その言葉に、アレッシェラはガレオを見上げた。
「ありがたいお申し出だが、馬車で長く座りすぎたので、お茶はレナール様が帰ってから一緒にいただくのでもいいだろうか。その待っている間、よかったら、レナール様について、少しでもよく知っておきたいので、育ってきたこの屋敷や庭を拝見したいのだが」
命を吸い取っている犯人を捜すためと意味を隠しながら言うと、立っていたガレオはわかったのか、ハッとした表情をした。だが、周囲にいる妻や兄は、レナールのことを知りたがっていると感じたのだろう。嬉しそうに顔が輝く。
「もちろんですわ! レナールが育ったこの屋敷には、あの子のお気に入りの場所がいくつもあるのです!」
エディットが、大喜びの表情で手を合わせている。
