叫んで遠ざかる姿を止めようとしても、足はなぜか思うように動かない。引き離されていく男に少しでも近づきたいのに、相手の姿は白い靄の奥で、さらに多くの者たちに周りを取り囲まれていくではないか。
(待って、まだ!)
アレッシェラが必死で手を伸ばした先で、相手の姿は、周りを囲んだ者たちの唱える呪文によって、すさまじい銀色のうねりに包まれる。
まるで炎のようだ。うねりながら男の体を取り込み、体だけではなく、魂の根源まで焼き尽くすように紫銀の火柱となって男の輪郭を消滅させていく。
「――!」
咄嗟に、口を開いて必死に相手の名前を叫んだ。けれども、間に合わない。
(勘違いだ! 私はあなたが思っているよりも、ずっと――)
ずっと、ずっと好きだったのに――。
(待って、まだ!)
アレッシェラが必死で手を伸ばした先で、相手の姿は、周りを囲んだ者たちの唱える呪文によって、すさまじい銀色のうねりに包まれる。
まるで炎のようだ。うねりながら男の体を取り込み、体だけではなく、魂の根源まで焼き尽くすように紫銀の火柱となって男の輪郭を消滅させていく。
「――!」
咄嗟に、口を開いて必死に相手の名前を叫んだ。けれども、間に合わない。
(勘違いだ! 私はあなたが思っているよりも、ずっと――)
ずっと、ずっと好きだったのに――。
