わたしは吸血鬼なカレの番



胸の奥が、甘く甘く締め付けられていく。



『あかりちゃんと出会ってからはさ。怒ったり、意地張ったり、照れたり……すごく変わったんだよ』



侑季先輩の言葉を思い出す。

私は小さく息を吐くと、先輩の手の上に、そっと自分の手を重ねた。



「どこにも行きませんよ、ヴァル先輩」

「……本当か」

「はい。私はヴァル先輩の……番(エサ)ですから」



優しくそう囁くと先輩は、私の肩に置いた手に力を少しだけ強めた。



「……ああ、そうだな。お前は俺のものだ」



どこか満足そうに、でも照れくさそうに呟く声。


少しずつ。

でも確実に。

私は先輩との関係性が変わりつつあるのを感じていた。