わたしは吸血鬼なカレの番



「ひえっ!? ひ、膝枕……!?」

「動くな」



跳ね起きようとした私の肩を、会長の手が優しく押さえて止めた。



「あ、あの……ごめんなさい! 私、倒れちゃって……!」



パニックになって謝る私に対して、先輩はバツが悪そうに視線を泳がせた。

いつもなら冷たい視線を向けてくるはずなのに、どこか様子がおかしい。



「……いや。謝るのは俺の方だ」

「え……?」

「……すまなかった。お前が東條寺と仲良くしているのを見て取り乱し……加減を間違えて吸いすぎてしまった」



ぽかんとしてしまった。

あの、王様みたいなヴァル先輩が。

私なんかに、しゅんとして謝っている。