「あっ……! んっ、ぁ……!」
鋭い八重歯が深く肌を貫き、ダイレクトに血を吸い上げられていく。
首筋から直接流し込まれるような、圧倒的な熱量。
身体中の血液が、すべてヴァル先輩に向かって引き寄せられていくみたいだ。
熱くて、甘くて、少し恐ろしい感覚。
「ん……あ……っ」
吸血の快感とショックで、視界がぐにゃりと歪む。
頭の中がぽかぽかと痺れて、景色がピンク色に染まっていく。
「せ、んぱい……っ……もう……っ」
声を出そうとしたけれど、身体からすっかり力が抜けてしまった。
膝がガクガクと震え、崩れ落ちそうになる。
体をしっかりと抱きとめる先輩の体温を感じながら──私の意識は、そこでぷつりと途切れた。

