……えっ?
注射器……!?
白衣のお姉さんの脇にある銀色のトレー。
その上で冷たく光る、一本の注射器が目に飛び込んできたのだ。
え、えええっ!?
スタッフさん、もしかして案内する部屋を間違えちゃったのかな……!?
「っ!? あ、あの……! 私、特別編入生の試験を受けに来たんですけどっ」
「はい、知っていますよ」
「じゃあ、学力試験はどこでやるんでしょうか……!?」
すると、お姉さんは何でもないことのように淡々と答えたのだ。
「学力試験はありませんよ」
「え……? 学力試験がないって、そんな──」
そんなのありえるの……?

