「あかりちゃん、おつかれ! 差し入れ持ってきたよ〜!」
「わあ、侑季先輩!」
私の目の前に冷えた缶ジュースが差し出された。
侑季先輩は優しげな目元をふにゃりと緩めながら私の隣に腰を下ろす。
「ありがとうございます! ちょうど喉が渇いてて……助かりました!」
「ううん、どういたしまして。あかりちゃんはいつも一生懸命だからさ、見てるとついつい手伝ったり差し入れしたくなっちゃうんだよね~」
侑季先輩は私の手元から自然な動作で資料を何枚か取り上げると、手際よくホチキス留めを手伝い始めてくれる。
さすが副会長、動きがとっても素早くてスマート……!
「侑季先輩、すみません……手伝わせちゃって」
「いいって、これくらい! 結構こういう作業好きなんだよね~」
侑季先輩は悪戯っぽく笑うと、作業を続けながらふとトーンを落として私に問いかけてきた。
「……ねえ、あかりちゃん。ヴァルとはうまくやれてる?」
「えっ……?」
思いがけない質問に、一瞬手を止める。

