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「送ってくれてありがとうございます、ヴァル先輩」
寮の窓の下まで戻ってきた頃には、すっかり夜が深まっていた。
「ああ。……良い夜だった……あかり」
優しく名前を呼ばれて、胸がまたドクンと甘く跳ねる。
窓からひょいと部屋へと戻り、カーテン越しに手を振る。
先輩は窓の下、美しい月光の中で、私がカーテンを閉めるまでずっと見送ってくれていた。
「すごくいい夜だったな……」
部屋の電気を消し、ベッドに潜り込んでも、胸のドキドキは収まらなかった。
先輩と共有した、誰にも言えない二人だけの夜の秘密。
彼のあたたかい手と、あの柔らかい笑顔の余韻に包まれながら、私はゆっくりと幸せな眠りにつくのだった。

