わたしは吸血鬼なカレの番



――そして試験当日。



「試験会場はこちらです。中へお入りください」

「はいっ、ありがとうございます!」



スタッフさんに案内されたのは、サングインの敷地内にある小さな白い建物。

うぅ……緊張で胃がキリキリ痛い……っ!

緊張で吐きそうになりながら、身を縮こませてスタッフさんに連れられて入った部屋には──



「……えっ?」



なんと、受験生の姿が一人もなかった。

えっ、私以外に試験を受ける人っていないの……?

そんなこと、ある……!?

お部屋の中には、ポツンと椅子がひとつ置かれているだけ。

そしてその奥には、無表情な白衣のお姉さんが一人静かに佇んでいた。



「白石あかりさんですね。こちらへ座ってください」

「あ、はい……っ」



促されるまま椅子に腰掛けようとした、その時だった。