チクリ。
「ん……あ……っ……!」
鋭く甘い痛みが首筋を走り、身体からすーっと力が抜けていく。
指先から足の先まで、じんわりと熱い痺れが広がっていく。
さっきまで優しくノートにペンを走らせてくれていた、あの指先。
今の神城先輩は、激しい熱を帯びた腕で、私を逃がさないように力強く抱きしめていた。
「ん……ふ……、いい血だ……。報酬としては、悪くない……」
首筋に吸い付く彼の唇の熱さと、ゴクリと血を飲み込む音。
私は抵抗することも忘れて、神城先輩の背中にそっと手を回した。
完璧で、孤高で、本当はすごく優しい私の先生。
甘くて少し痛い「授業料」を払いながら、私は彼の腕の中で、静かに目を閉じるのだった。

