「タダで俺の時間を奪い、丁寧に勉強を教えてもらえるとでも思ったのか?」 「か、神城先輩……っ? あの、勉強のお礼なら、明日おいしいお茶を……っ」 「そんなもので済むはずがないだろう」 耳元で低く落ちる掠れた声。 冷たい指先が、私の制服の襟元を優しく押し広げた。 白い首筋が無防備に晒される。 「分かっているだろう。これは──『授業料』だ」 「っ……!」 首筋に触れる、彼の熱い吐息。 そして、鋭く尖った八重歯の感触。 「……教えてやった分、しっかり支払ってもらうぞ」 「あ……っ」