「……あの、神城先輩」
「なんだ。まだ理解できないのか?」
「いえ、そうじゃなくて……。神城先輩って、どうして普段授業に出ないんですか?」
忙しいのもあるのだろうけど、日中、ほとんど教室棟で見かけない。
侑季先輩曰く、テストの時だけひょっこり現れて、当然のように学年1位をとっていくらしい。
私の質問に、神城先輩はペンを動かす手を止めた。
そして、至極当然といった様子で私を見下ろした。
「学園で教わるような内容など、俺は幼少期にすべて叩き込まれた。今更授業を受ける意味がない」
「えっ……幼い頃に、全部……!?」
「当たり前だ」
神城先輩は淡々と、何でもないことのように言った。

