「あ……神城先輩。その、えっと……」
私は申し訳なさそうに、テスト用紙を手で隠そうとした。
「数学のテストの結果が、ちょっと……いえ、かなり悲惨で……」
「見せてみろ」
神城先輩はすっ……と立ち上がると、私の手からひょいと紙を奪い取った。
長い指先が、私の赤点テストを摘み上げる。
「ふん……なんだこの無残な点数は」
呆れたように息を吐く神城先輩。
「……こんなものは手順さえ理解していれば一瞬で解けるだろう。なぜここで符号を間違えている?」
「うぅ、すみません……。私、授業に全然ついていけてなくて……」

