「うう……どうしよう……」
放課後の生徒会室。
静まり返った部屋の中で、私はテーブルに突っ伏して頭を抱えていた。
目の前に広げられているのは、今日返却されたばかりの数学のテスト用紙。
右上の点数欄には、赤ペンででっかく23点と書かれていた。
「うぅ……23点って……さすがにマズいよぉ」
聖サングイン学園の授業レベルは、とんでもなく高い。
授業スピードは早いし、問題も見たことないような応用ばっかり。
入学してまだ少ししか経っていないのに、私はいよいよ完全についていけなくなっていた。
「……何をそんなにうなだれている」
低く澄んだ、鈴の音のように美しい声。
ハッとして顔を上げると、向かいの大きなデスクで書類に目を通していた神城先輩が、不思議そうにこちらを見下ろしていた。

