わたしは吸血鬼なカレの番



不意に、左右の耳元から小さな鼻を鳴らす音が聞こえた。

振り返るとそこには、男の子たちが息がぴったり合った動作で顔を寄せてきている。

あまりにも瓜二つな、息をのむほど美しい顔立ち。

生徒会で書記を務める、御堂 葵くんと蓮くんだ。

普段は無邪気で可愛らしい男の子だけど、その正体は気まぐれで妖艶な九尾狐のあやかし。



「なぁにこれ、あかりちゃん? すっごく良い匂いがする!」

「見たことない黄色いのがある〜」



目をキラキラと輝かせて、お弁当箱を興味津々に覗き込んでくる。

二人の距離が近すぎて、私の頬にふわっと彼らの髪が触れた。