「雨音で、声など聞こえはしない。……静かにしろ」
「ん……っ!」
チクリ。
首筋に、鋭く冷たい痛みが走る。
彼の八重歯が、私の肌を深く貫いた。
「あっ……! んぁ……っ!」
雨の冷気とは真逆の、神城先輩の焼けるような熱い唇。
首筋から直接、ゴクリと血が吸い上げられていく。
「ん……あ……神城、せんぱ、い……っ」
血を吸われるたびに、頭の中がぽかぽかと熱くなっていく。
全身の力が抜けて、膝がガクガクと震えた。
倒れてしまいそうになって、私は必死で先輩の制服の胸元にしがみつく。
私を支えるように先輩が背中に手を回し、さらに強く身体を密着させてくる。

