「は……ぁ」 熱い吐息が、直接肌に触れる。 びくりと身体が跳ねた。 「だめだ……」 先輩の掠れた声が、首筋にダイレクトに響く。 「雨の湿気で……お前の甘い匂いが、立ち昇ってくる……」 「へ?……匂い……?」 「我慢できん。……ここでお前の血を吸わせろ」 「ええっ!? ここ、外ですよ!?」 私は思わず叫んだ。 「誰かに見られたらどうするんですか! 旧校舎の裏だって、誰か通るかもしれないし……っ!」 「――騒ぐな」 神城先輩は私の腰をぎゅっと強く抱き寄せ、耳元で冷たく囁いた。