わたしは吸血鬼なカレの番


◇


肩が触れそうなほど、近い距離。

一つの傘の下、二人で並んで歩き出す。

バチバチ、ポツポツ。

雨粒が大きな傘を叩く音だけが、静かな敷地内に響いていた。


うぅ……近すぎて、心臓が破裂しそう……っ!


歩くたびに、神城先輩の制服の袖が私の腕に触れる。

彼から漂う、甘くて気品のある香りが、雨の湿気と混ざり合って鼻腔をくすぐる。

緊張のあまり息を詰まらせて、ロボットみたいにカクカク歩いていた私の隣で、不意に先輩の足がピタリと止まった。