侑季先輩の表情がふっと真面目になる。
「どうしたんですか?」
「あかりちゃんって特別編入生の試験受けたんだよね?」
「はい」
「それってどんな感じだったの?」
「……へ?」
「いやさ、特別編入生って制度自体かなーり特例でさ。俺、すっごい興味あるんだよね!」
私に合わせて歩調をゆっくり緩めてくれながら、興味津々といった様子で問いかけてくる侑季先輩。
そっか……。
生徒会副会長の侑季先輩にとっても、あの試験って謎だったんだ……。
「あ、えーっと、それは──」
私は苦笑いしながら、あの信じられないような奇跡と謎に満ちた日のことを思い返した。

