私はふと、生徒会室を見渡した。
相変わらず小競り合いをしている神城先輩と御堂くんたち。
それを少し離れたところで楽しそうに見ている侑季先輩。
そして、呆れたように苦笑いしながらも温かく見守るセシル先輩。
なんて……温かい場所なんだろう……。
前の学校のことを思い出して胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じながら、私はみんなに向かって、深々と頭を下げる。
「あ、あの……! 私、すごく不器用でドジですし、人間の世界の常識しか分からないですけど……!」
顔を上げ、しっかりとみんなの目を真っ直ぐに見つめた。
「一生懸命がんばります! どうぞよろしくお願いします!」
一瞬の静寂の後──部屋中にドッと温かい笑い声が広がった。

