わたしは吸血鬼なカレの番


◇



「ヴァル~! あかりちゃん連れてきたよ~」



生徒会長室の重厚な扉に向かって侑季先輩が声をかけると、ギィ……と重い音を立ててドアが開いて、中から神城先輩が姿を現した。



「……東條寺、世話をかけたな」



相変わらずの圧倒的なオーラ。

陶器のような白い肌に、吸い込まれそうな赤い瞳。

神城先輩は侑季先輩に短く告げると、すぐさまギロリと私に視線を滑らせてきた。



「──おい、白石あかり。どこをほっつき歩いていた」

「えっ、ベンチでお昼ご飯を食べていただけですけど……」

「昼食など、生徒会長室(ここ)で食べればよいだろう」

「で、でもっ! 私は生徒会のメンバーでもないのに、毎日ここに居座るのは居心地が悪いですし……周りからの目もありますし!」