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「──学校にはもう慣れた?」
生徒会室へと続く長い廊下。
並んで歩きながら、侑季先輩が優しく話しかけてくれる。
「はい! 授業はあやかしの歴史とかがあって難しいですけど……お友達もできたしすごく楽しいです!」
「そっか! よかった~!ヴァルに交渉した甲斐があったよ~」
私の答えに、先輩は心の底から安堵したように目元を緩めた。
入学した日に宣言された通り、私は神城先輩の『番』としてこの学園に引き入れられた。
そんな特殊すぎる経緯もあって、本来なら神城先輩は、日中私を片時も生徒会室から出す気はなかった……らしい。
だけど。
侑季先輩が『いくらなんでも、普通の高校生活くらい送らせてあげるべきだ』と、猛反対してくれたのだ。
神城先輩とバチバチに交渉して権利を勝ち取ってくれたおかげで、私は今こうして他のみんなと同じように授業を受けられている。
……侑季先輩にはほんとに足を向けて寝られないな……。

