わたしは吸血鬼なカレの番




「ふぅ……今日もいい天気だなあ」




学園のすみっこにある、緑に囲まれた小さなベンチ。

木漏れ日が心地よく差し込むこの場所で、私は小さく息を吐いた。



……あの衝撃的すぎる入学初日から、早くも数週間が経って。

私は少しずつ、この不思議な学園のペースに慣れ始めていた。

最初は『あやかししかいない』なんて聞いてどうなることかと思ったけれど……

ふたを開けてみれば、日常の風景は前にいたごく普通の高校とほとんど変わらない。


朝から夕方までミッチリ授業があって。

休み時間にはクラスの子とおしゃべりを楽しんだりして。