赤い瞳が、怪しくゆらりと揺れる。 鋭い八重歯。 血を嗜む仕草。 圧倒的な美貌。 ──吸血鬼。 頭の中に浮かんできたあり得ない単語に、全身の血がスーッと引いていく。 ……まさか、そんな……!? 彼は私の腰をギュッと強く抱き寄せたまま、甘く、そして恐ろしいほど美しく微笑んだ。 「――ようこそ、聖サングイン学園へ」 耳元に落ちてくる、甘く熱い吐息。 「今日からお前は──俺専用の番(エサ)だ」 これが、私の波乱に満ちた学園生活の、恐ろしくも甘い幕開けだった──