頭上から降ってくる、どこか冷酷な視線。
私をじっと見下ろす会長の瞳は、まるで珍しい生き物を観察してるみたいで。
あるいは──獲物を品定めするような、鋭くて妖しい光を帯びていた。
うぅ……息が、できない……っ。
圧倒的な存在感と圧迫感に、胸がキュッと締め付けられる。
「俺は神城ヴァル。聖サングイン学園の生徒会長だ」
神城……ヴァル……
初めて耳にする響き。
「……なあ」
神城先輩が低く、耳元で囁いた。
「どうして自分が、あの採血だけで合格できたか分かっているのか?」
「えっ?」
唐突すぎる質問に、私はパチパチと瞬きをした。
採血の理由なんて、そんなの分かるわけないよ……。
「えっと……私の血液型が、珍しかった……とか?」
「……フッ」
私の突拍子もない答えに、先輩は鼻で笑った。
口元がニヤリと歪む。
「違うな」
「え……じゃあ、どうして──」
言いかけた、その時だった。

