わたしは吸血鬼なカレの番




窓の外を見やると、澄み渡った空から優しい夕暮れの光が差し込んでいた。

生徒会室をきれいな橙色に染め上げる、あたたかな光。



侑季先輩とセシル先輩の楽しそうな話し声が聞こえてくる。

廊下からは、葵くんと蓮くんが走ってくる足音が聞こえる。


あやかしばかりの聖サングイン学園。

最初は怖くてたまらなかったこの場所が、今では私の大好きな、一番大切な居場所だ。


「ヴァル先輩」

「なんだ」

「これからも……ずっと側にいさせてくださいね」



そう言ってまっすぐ見つめると、ヴァル先輩は真っ赤な顔のまま、愛おしそうに目を細めた。



「……当たり前だ。どこへも行かせん」



握りしめた手と手が、温かく溶け合っていく。

賑やかで、甘くて、ちょっとだけ刺激的な私たちの日常。

大好きな先輩のぬくもりをしっかり感じながら、私はこれからも続いていく愛おしい日々に思いをはせて、幸せな笑みをこぼすのだった。



(おわり)