わたしは吸血鬼なカレの番


――それから、いくつかの季節が巡って。


反会長派の勢力は完全に失脚して、事件に関与した学生たちは学園から追放された。

支柱を失った勢力は、いつの間にか空中分解したみたいで。

今では活動のうわさすら流れてこない。


……こうして聖サングイン学園には、再び元の穏やかで平和な日常が戻ってきたのだった。




そして――放課後の生徒会室。



「あかりちゃ〜ん! 今日の放課後、葵と一緒に中庭行こ〜!」

「だーめ! 今日は蓮と図書室でデートする約束だもんね、あかりちゃん!」

「ふ、二人とも! 引っ張らないで〜!」



左右から私の腕を引っ張ってくるのは、葵くんと蓮くん。

ふさふさの狐耳と尻尾をパタパタ揺らして、無邪気な顔でおねだりしてくる。



「……二人とも、あかりちゃんを困らせないの」

「そうだよ、会長に見つかったらまた雷が落ちるよ?」



見かねて助け舟を出してくれたのは、セシル先輩と、書類を抱えた侑季先輩。

お馴染みのメンバーが揃った生徒会室は、今日も今日とて賑やかで温かい。

だけど――