わたしは吸血鬼なカレの番





長い長い階段を登ってたどり着いた校舎の最上階。

静まり返った廊下の突き当りに、一際大きくて重そうなドアがあった。



「ここが俺たちの生徒会室だよ」



重そうな木製のドアに取り付けられたきらびやかな金のプレートには『生徒会室』と刻まれている。



「ここが……」

「どうぞ。入って」

「し、失礼します……!」



恐る恐る部屋の中に足を踏み入れる。

わ、すごい……

高級ホテルのスイートルームみたい……!

ソファもテーブルも本棚も……どれもとっても高そうで触れるのをためらってしまう。



「──こっちが生徒会長室だよ。会長が待ってる。行っておいで」



侑季先輩は部屋のさらに奥にある豪華な扉を指差した。



「は、はいっ!」



胸に手を当てて、深呼吸をひとつ。

手のひらにかいた汗を制服のスカートでそっと拭ってから、私は緊張で震える手でドアを叩いた。

――コンコン。



「……どうぞ」



聞こえてきたのは、低く澄んだ声。

鈴の音みたいに綺麗で、でもどこか背筋が凍るほど冷たい声だった。



「し、失礼しますっ……!」