わたしは吸血鬼なカレの番


寮への帰り際。

ふと、視界にヴァル先輩の私室がある特別棟が飛び込んできた。



……ヴァル先輩、大丈夫かな。

私が昨日最後に見た先輩は、真っ青な顔に全身血塗れの姿で。

侑季先輩に担がれて運び出される光景を思い出して胸の奥がざわつく。



「ちょっとだけ、お見舞いに行こうかな……」



心配で居ても立ってもいられなくなった私は、予定を変更して特別棟へと足を運ぶことにした。