わたしは吸血鬼なカレの番



「ハハハ! 見ろよ、あの完璧な生徒会長サマが! 手も足も出ないぜ!」

「女一人のために無防備になるとは、おめでたい奴だ!」

「やっちまえ!!」



反会長派の生徒たちが歓声を上げ、一斉に無防備なヴァル先輩へと襲いかかった。


ドカッ! バキッ……っ!



「くっ……! は……っ」



生々しい打撃音が、冷たい地下礼拝堂に痛々しく響き渡る。

本来なら、力をひと解放するだけで一瞬で全員をひねり潰せるはずなのに。

あいつらが私を盾にしているせいで、ヴァル先輩はガードすら拒んで一切の反撃をしない。


殴られ、蹴られ、その彫刻のように綺麗な顔や体に鋭い傷が刻まれていく。

真っ白な肌から鮮血が噴き出し、冷たい石畳にポタリ、ポタリと赤くこぼれ落ちていった。



嫌……!

嫌だ、嫌だ、嫌だ!!

私を庇って……私を守るために、あの誇り高いヴァル先輩が……っ!!

悔しさと恐怖で、私の視界は涙でぐしゃぐしゃに歪む。