わたしは吸血鬼なカレの番



「来たな、神城! 待ちくたびれたぞ」



ヴァル先輩の周りを取り囲むように、十数人の生徒たちが不気味な歪んだ笑みを浮かべている。



「……お前たち、俺の番(つがい)に何をしている」



ヴァル先輩の地底から響くような低い声が、地下聖堂の空気を一瞬で凍りつかせた。


先輩の鮮やかな赤い瞳は完全に理性を失っていて。

辺りを一瞬で血の海に変えてしまうような──恐ろしいほどの殺気を纏っていた。



「動くなよ、神城! お前が生徒会長の座を降りないなら――今ここで白石あかりの血を吸い尽くす!」

「……何……?」



脅しの言葉に合わせて、レイくんの唇が私の剥き出しにされた首筋にピタリとあてられる。