わたしは吸血鬼なカレの番



バサバサバサッ!

暗闇から突如として一羽の黒い蝙蝠が舞い込み、デスクへ一通の不気味な手紙を落とした。

赤黒いインクで殴り書きされた、酷い悪意に満ちた文面。



『白石あかりを預かった。返してほしければ、一人で地下礼拝堂へ来い』

「……っ!?」



文字が目に入った瞬間。

顔からすべての血の気が引き、次の瞬間には灼熱の怒りで塗りつぶされた。

瞳が血のように暗く真っ赤に発光し、全身から解き放たれた凶悪な霊威が生徒会室の空気を震わせる。



「……あかり……っ!!」



彼は単身、暗く冷たい地下礼拝堂へと向かって疾走した。