わたしは吸血鬼なカレの番



――生徒会室。



「……遅い」



大きな木製のデスクで、ヴァルは書類を片手に何度も時計を見上げていた。


『勉強会、一時間だけ集中してパパッと終わらせてきますね!』

「1時間など……とうに過ぎているではないか」



普段なら「雑用係のくせに俺を待たせるとは良い度胸だ」と呆れてみせるところだ。

だが──胸の奥を刺すような、激しい胸騒ぎが消えなかった。



「何か……あったのか」

ペンを置こうとした、まさにその時だった。