わたしは吸血鬼なカレの番






「──というわけで……正直、採血だけの試験なんて胡散臭すぎて、今日校門の前に来るまで不安で不安で仕方がなかったんです」



私は侑季先輩に素直な気持ちを打ち明けた。

怪しい人体実験の被験者に選ばれたとかだったらどうしようって、本気で思ってたし。

怖い妄想ばっかりしちゃってこの1週間全然寝れなかったもん!!



「でも、侑季先輩がこうやって迎えに来てくれて、学園の中に入って……ようやく実感がわいてきました! 今は不安より、楽しみの方が大きいです!」



えへへ、と満面の笑みを向けると、侑季先輩は一瞬だけパチパチと目を丸くした。

それから──とびきり嬉しそうな笑顔を咲かせた。



「そっか。あかりちゃんにそう言ってもらえて嬉しいよ!案内役に名乗り出てよかったな」

「えっ、侑季先輩が立候補してくれたんですか!?」

「ふふ、まあね。……あ、着いたよ。ここが職員室」



楽しくお話ししながら歩いているうちに、私たちは重厚な彫刻が施された大きな扉の前に辿り着いていた。



「先生に挨拶したら、次は生徒会室にご案内するね」

「はいっ! よろしくお願いします!」