わたしは吸血鬼なカレの番



ひんやりとした石造りの空間。

頭上の古い燭台が、ゆらゆらと不気味な影を揺らしていた。

息をのんで恐る恐る奥へ進むと──暗がりの中から、サングインの制服を着た生徒たちが数名、待ち構えるようにぬっと姿を現した。



「……え? どうしてこんなところに……」



困惑して立ち尽くす私に、氷のように冷酷な声が降ってくる。



「ククッ……間抜けで助かるよ、白石あかり」

「え……っ!?」



身構える間もなく強い力で床に押し伏せられた。



「きゃああっ!? ちょ、ちょっと何するの……っ! 放してっ!」

「黙ってろ!」



叫ぶ声も虚しく、私は冷たい木製の椅子に力ずくで座らされる。

太い縄が皮膚に食い込むほど強く巻きつけられ、両腕と両足をガチガチに縛り上げられてしまった。