勉強会を終えた私とレイくんは、夕闇の差し込む廊下を並んで歩いていた。
「あかりちゃん、ちょっと寄りたいところがあるんだけど……一緒に来てもらっていい?」
あと少しで校舎を出る――というところで、ふとレイくんが思い出したように提案してくる。
「うん、いいよ!」
生徒会室に行く前にちょっとだけなら……
そんな甘い考えで、私は深く疑いもせずに軽く返事をしてしまった。
『俺や東條寺の目の届かないところへは行かないこと。いいな?』
あの夜、私を案じてヴァル先輩が真剣な瞳で放った忠告。
心に刻んでいたはずだったのに。

