「へえ……。あかりちゃんって、本当に会長のこと買ってるんだね」
レイくんはふふっと楽しそうに笑った。
「うん! 私、ヴァル先輩のこと……すごく尊敬してるの」
私は照れ笑いしながら、問題集に視線を落とす。
ヴァル先輩の話してたら、早く顔が見たくなっちゃったな……!
──だけど。
この時の私は、まだ何一つ気づいてなかったんだ。
私の正面に座り、ノートにペンを走らせるレイくん。
伏せられた彼の綺麗な金色の瞳の奥に──
まるで獲物を狙う肉食動物のような、恐ろしいほど冷たく怪しい光が宿っていたことに。
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