わたしは吸血鬼なカレの番



最近の私は、クラスメイトと放課後を過ごすことが多くなっていた。

聖サングイン学園(ここ)に入学した当初は、あやかしばかりのクラスメイトにも怯えてばかりいたけど……

今では冗談を言い合えるくらい、みんなとすっかり仲良しになってた。


もう手にできないかも、なんて思っていた「普通の」学校生活。

周りのみんなのやさしさのおかげで、またこうして満喫できていることが何よりもうれしい。



……けど。



「あかり。今日も放課後、クラスの連中と過ごすのか」



生徒会室へ資料の提出に来た私に冷ややかな目線を向ける、分かりやすく不機嫌な人物が一名。

重厚なドアを開けた途端、凄まじい威圧感が襲いかかってきた。

皮のソファに深く腰掛けて腕を組んだヴァル先輩が、恐ろしいほどの目力で私を睨みつけていたのだ。

……部屋の温度が2、3度下がった気がする。