スッ……と伸びてきた、ヴァル先輩の大きな手。
ポンポン、と私の頭を優しく撫でてくれる。
その手つきはびっくりするくらい丁寧で、まるで壊れやすい宝物を扱うかのようだった。
「お前のことなら、どんな下らないことでも知りたいと思う。……俺は、もっとお前を知る必要があるようだ」
「ヴァル先輩……」
以前の孤高で冷たく、人を寄せ付けなかった生徒会長の雰囲気はどこにもない。
そこにあるのは、ただ私を一人の特別な女の子として愛おしんでくれる、彼の確かな温度。
胸の奥が甘く甘く締め付けられて苦しくなる。
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