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「ふはぁ……! に、逃げ切れましたね……!」
校門を抜け、学園の敷地外へ出たところで、私は膝に手を当てて息を整えた。
心臓がバクバクといっている。
「ふふ、ごめんね走らせちゃって。会長ったらあかりちゃんのことになると本当に余裕がないんだから」
セシル先輩は銀髪をファサッと揺らし、悪戯っぽく笑った。
「でも……ヴァル先輩、あとで怒らないでしょうか……?」
「大丈夫、大丈夫! そういうのはそうなったとき考えましょ!」
たくましいセシル先輩に引っ張られ、私たちは目的のカフェへと向かった。
久しぶりに踏み出す、学園の外の世界。
聖サングイン学園の中はどこもかしこもヨーロッパの古城みたいで重厚だけど、一歩外に出れば、可愛らしい街並みが広がっている。
夕暮れ時の風が心地よくて、どこか解放感のある街の風景に、私の胸は自然と弾んでいた。
目当てのカフェは、街角にひっそりと佇むアンティーク調のお店。
木目調の落ち着いた店内に案内され、待つこと数分。
「お待たせいたしました。特製いちごパフェです」
運ばれてきたパフェを見て、私は思わず「うわぁ……!」と歓声をあげてしまった。
写真以上に豪華で、キラキラと輝いている。
甘いイチゴの香りがふわっと鼻腔をくすぐった。

