わたしは吸血鬼なカレの番



「ねえねえ、あかりちゃん!」



パタパタと軽やかな足音とともに誰かが駆け寄ってきた。

振り返ると、そこには透き通るような美しい銀髪をなびかせた女の子が立っていた。

会計を務めるセシル先輩だ。

聴いた人は必ず魅了されてしまうという、美しい歌声を持つセイレーンのあやかし。

絶世の美女ぞろいの聖サングイン学園の中でも、彼女の美しさは群を抜いてる、と思う。



「見て見て! 学園の近くに新しいカフェがオープンしたんだって!ここのパフェ、食べに行かない?」



セシル先輩が見せてくれたのは、SNSにアップされた画像。

そこに写っていたのは、旬の苺がこれでもかというくらい贅沢に飾られた夢のような『特製いちごパフェ』の写真。



「わあ……! すごい……美味しそう……!」



思わず目を輝かせて、ポカンと口を開けてしまった。

グラスには、赤いベリーソースに濃厚そうなバニラビーンズのアイス、それからカスタードがたっぷりと。

そして山盛りの生クリームの上に散りばめられた真っ赤なイチゴ。

お腹がぐう、と鳴りそうになる。